バンド哲学

遠征するバンドは年間160万円くらい経費がかかる。インディーズバンドの経費内訳。

ども!インディーズバンドマンのNaNa榎戸です。

我がバンドの勘定奉行をしています。

バンドマンの皆さん!!ちゃんと収支を計算してますか?

知りたくないですよねー。

自分がどのくらいバンドにお金をつぎ込んでいるのかっ。

けど対策や目標を掲げるためにも、

バンドの収支は知りましょう!!

我がバンドは経費が毎年、130160万円

ほどかかってます。

今回は、バンドはどんなことに経費がかかるのかと節約する術について綴りましょう。

1年間にかかるバンド活動経費

ざっくりとかかった経費をご紹介します。

車の維持費 約 50万
駐車場代 約 16万
ライブ時 駐車場代 約 5万
ETC代 約 35万
物販 ぴー
制作費やれ色々 ぴー
160万前後

※スタジオ練習代、ツアー先での宿泊費、各メンバーの食費や集合場所までの交通費などは、含まず計算したところこんな感じが多いです。

物販と制作費の金額は、大人の事情でピーとしておきます。

それぞれどのようにかかたのかと、反省と対策をご紹介します。

車の維持費

車の維持費とは、

  • ガソリン代
  • オイルやタイヤ交換などメンテ代
  • 車検
  • 車両税金

など。

ガソリン代は、車種によって燃費が異なるでしょう。

我がバンドの機材車は、多くのバンドが乗っているハイエースです。

しかし平成12年の古い車なので、燃費はよくありません。

それを踏まえた上で、年間50万という数字を参考にしてください。

 

遠征するバンドは車が必須です。

維持費が辛ければ、レンタカーってのもありですが!

しかし遠征しなくとも、機材や物販があるバンドは機材車を持ってないと辛いです。

 

車の維持費の節約方法

燃費の良い車に乗ることでしょう。

車を買うときにケチらず、新しいやつを買っておくと良いのではないでしょうか。

車検は業者に頼まずユーザー車検をすると、すごい節約になります

我がバンドも毎年ユーザー車検です。

また、こまめにメンテをしておくとマサカ!なバーストとかを防げます。

事故ると損失はものすごいです。

駐車場代

我らは、東京のバンドです。

車を置いているのは、隣駅は東京ってなギリ神奈川県です。

そんな場所だとだいたい15、6万というのを参考に思ってください。

駐車場代の節約方法

こればかりは、首都から離れるしかありません

東京のバンドは、駐車代がかかるのはしょうがないでしょう。

メンバーの実家に置かせてもらえるとか、知人に土地持ちがいて安くしてもらえるとかしない限り厳しいですね。

ライブ時 駐車場代

ライブ時の駐車場代も、バカになりません。

地方だと駐車場代が1000円とか、800円なんて場所まであって最高です。

しかし都内でライブすると、

新宿や渋谷は3000円くらいかかります

ライブ後機材を積むのに車を出して、打ち上げ行くのにまた停めるとまた3000円で、合計6000円飛ぶこともあってバカになりません。

ライブ時の駐車代の節約方法

遠くても安い場所に停めましょう

地元の人に安い場所を聞くなどするしかありません。

または繁華街や駅から離れたライブハウスに出る・・・・っなんて現実的ではありませんね。

ETC代

いつになったらこの道料金いらなくなるんだ〜!?

って感じです。

 

我がバンドは、ツアー中でもないのに単発遠征をしまくってしまいました。

遠くへ行けば行くほど、次の月の請求が怖いもんだ。

 

ETC代の節約方法

遠征に行くなら2、3箇所まとめて回れると良いですね。

単発遠征が一番効率悪く、お金がかかります。

また、深夜割を利用しましょう。

すべての車種が毎日0~4時の間に高速道路に乗れば、30%割引になります。

打ち上げは3時までに切り上げて、4時には高速に乗りましょう。

ちなみに地方部では、休日割や平日朝夕割などもやっているようです。

 

そして、高速道路無料化を公約に掲げている政治家がいたら投票すればいいんじゃないでしょうか。なんて、現実的ではありませんね。

物販

物販は、バンドの大事な収入源ですので在庫を切らさないようにしましょう。

物販にはお金をかけて良いと私は思います。

良いものを作って、買ってもらうことが大事。

物販の節約方法

物販は、節約して質の悪いものを売るのはバンドのブランドが落ちて嫌ですよね。

あまり物販資金が用意できない場合には、小ロットで請け負ってくれる業者を探しましょう

物販を切らさないことが、バンド運営には大切です。

最近我らは、質の良く小ロットで受け付けてくれる方にお願いしています♡

 

また、信頼のできるデザイナーや業者に頼むことが大切です!

うちはデザイナーに頼んだところ、物が結局出来上がらず振り込んだお金を返してもらうのにも半年以上かかった経験をしています。

(その間に物販在庫切れるわ、新しい物販作るための資金は返ってこないわで最悪だったお)

制作費

我がバンドは、フルアルバムのリリースを今年します。

昨年は製作期間でした。

制作費の一部を昨年払いまして、まだ今年これから支払いする費用もあります。

ので、もうちょいかかるでしょう。

昨年我がバンドは赤字だったのですが、製作期間だったってのもでかいです。

(金と時間をかけて、良いものを作りましたので今年発売のフルアルバムに期待しててください。)

バンドのメイン商品であるCDにはお金をかけるべきですね!

制作費の節約方法

制作費がなくてメインの商品であるCDを作れなくて困っているバンドは多いですね。

我がバンドは、クラウドファンディングで制作費の一部を集めました。

クラファンって聞くと、支援者からただ金を貰うって勘違いしている人が多いのですが。

そうではなくて、プランを購入してもらうという形です。

支援者にはリターンがあり、欲しいリターンの金額を払うという感じですね。

例えば、

  • ワンマンライブのチケット
  • 限定Tシャツ
  • 今は入手不可能な過去音源

など、好きなプランを選んで買ってもらう形です。

目標金額が設定されていてイベント的になってる物販とも言えよう。

我がバンドは、目標設定金額を174%達成することが出来ました。

ただリターンを豪華にしすぎて、経費が思ったよりかかりましたので制作費全額を集められたわけではありません。

しかしクラファンをやらなければフルアルバムの製作は難しかったでしょう。

支援者さんには感謝です!!

クラウドファンディングとは?

クラウドファンディングとは何?ってことはこちらに綴りました。

なぜクラウドファンディングを始めようと思ったのか。いろんな声が上がる中で思うこと!

また盤を作らずダウンロード販売のみってのもありですね。

ちょっと寂しい気がしますが、将来はそれが当たり前になるの未来がくるかもしれませんね。

赤字がデカイバンドには、理由がある

我がバンドは少なく無い赤字を出してしまいましたが、製作期間だった。というのだけが理由では無いです。

赤字がデカイバンドには以下のような理由があります。

  • 遠征しすぎ
  • 条件選ばず出ちゃう
  • 物販用意してない
  • まさか!!な事態

それぞれの理由、言い訳を見ていきましょう。

遠征しすぎ

我がバンドは、1年間で41本ライブをしました!

東京のバンドなのですが、

東京 地方
ライブ本数 計41 11 30

ってな内訳です。

ツアー中な訳ではありません。

全て、ほぼ単発の遠征です。

連続は2本とかくらい。

 

基本的に地方へは、交通費をもらって遠征に行きます。

けど稀に出ない場合もあったし、もらえても交通費全額とはなかなかいかないもの。

 

また学生や働いているメンバーがいるので、出ずっぱりのツアーはできません。

行って帰ってを繰り返し、ETC代やガソリン代がかさみました。

 

またあまり行かない地方や初めての箱もあり、

すると集客は弱くなりますねっ。

 

遠征バンドは名前がしれてなければ地方で集客できないので、地元バンド頼みなところがあります。

交通費かけて時間かけて行ったものの、イベント全体で数人しかいないなんて日もありました笑。

正直、行く意味・・・・って思った日も過去にはありましたよ。

これは我がバンドだけでなく、昔やってたバンドでもあったし、他バンドからもよく話題に上がる愚痴です。

 

だとすると、集客できるようになるまでその土地には遠征しないという選択肢が出てきます。

しかし、1人でも待っている人がいてTwitterで「来てください」とか言われると行きたくなってしまうのが人間。

地元バンド頼みだけでなく、遠征前にその土地のバンド好きそうな人のSNSをフォローするとか営業をかけてみるなど努力も必要ですね。

条件選ばず出ちゃう

 

条件よりも仲の良さや、このバンド好きーーーって感情でイベントを選びがちでした。

人間だもの。

 

けどバンドを赤字なく運営するためにはチケットバックやギャラなどなど、しっかり確認して出演を選ぶことも大切ですね。

 

メンバーが仕事している場合には特に!

ライブができる日数も限られてくるでしょうので、シビアに出演イベントは選ぶべきでしょう。

 

物販用意してない

物販を切らしてしまったら、

収入はチケットバックやギャラのみです。

 

集客力が強ーーーーーいバンドなら、それだけで賄えるかもしれませんが、なら今頃売れっ子バンドですよね笑

 

物販は大事な収入源です。

売れないバンドも売れてるバンドにとっても、物販収益は命!

 

私たちは遠征いくくせに、新しい物販無い状態が長かったのは致命的でした。

まさか!!な事態

バンド活動には、まさか!!な事態がつきものです。

 

車が事故ってみたり、

機材盗難にあってみたり、

信頼してお金預けたら、、、とか。

現地ついたら災害でイベントが飛んだり、

 

いろんなマサカ!!を味わったバンドが昨年は多かったですね。

私もこれまでのバンド人生で廃車は2回経験してるし、財布盗まれたこともあり。

バンドマンは金がない?

先日こんな「バンドマンが金ない理由」が綴られたツイートがプチバズりしてました。

https://twitter.com/nobitter_sun/status/1082225706430386177

 

これに対して

  • 「子供達のバンドに対する夢をなくすな。」
  • 「自分らが売れてないだけ」

とかいう意見もありましたね。

 

売れたバンドは子供達に夢を大いに与えればいいし与えている。

私たちのような、

いまいち売れないバンドは、現実を教えることしかできない爆

 

 

バンドは金がかかるのは事実!

 

 

これからバンドマンを目指す人に、

バンドマンになりたいと子供が言ってる親御さんに、

バンドマンと恋をしたい人に、

 

情報として事実を教えるのは有りだと思います。

 

私は夢だけを見てこの道を選び、覚悟が足らなかったところがあるので。笑

 

だけど、

「こんなに金がかかって大変なんだ。」

じゃなくて、

 

その事実を踏まえた上で、課題はどう黒字に持っていくかですね。

逆にどのくらい運営費がかかるかわかったら、それを回収する算段はつけやすくなるのではないでしょうか?

  • チケット代
  • 物販

この2つ以外に回収する方法はあるか?

ないなら、その2項目をどうUPしていくか。

 

収支をつけることで、

どこを節約できるのか、

どう回収するのか、

その金額をかけて、次の年にバンドはどう知名度を広められたのか

など

 

対策が具体的にできるようになるかと思います。

 

まとめ

  • 収支を把握しておくと、目標や対策がしやすくなる
  • 車検は業者に頼まずユーザー車検をすると、すごい節約になる
  • 単発遠征のしまくりは、出費がでかい
  • 仲の良さだけでなく条件も大事
  • バンドは金がかかるのは事実!その上でどう黒字を出すかの対策が重要

 

バンドマンの「こんなに金かかってるぜ」や「お客さんはこうしてくれ」みたいなツイートが流行っているので

なら収支付けて各項目の現状をしっかり確認してみては?

ってことで、我がバンドの経費内訳を参考までに綴ってみました。

 

もちろんバンドの活動内容によって、経費の額は変わるでしょう。

頭良くやれば、こんなに経費かからんだろうし!笑

 

ただ、うちのような本数でライブをしてるバンドがいましたら、参考になるのではないでしょうか。

 

ちなみに我がバンドは昨年、大赤でした。

CDを1枚も出せなかったのと、物販なかったのと、

製作して遠征して、製作して遠征して、ってのが赤の原因だなと思ってます。

 

今年は売る物ができたので、回収していきます!!

新しい物販チェックしてね。

金と時間をかけたフルアルバム、買ってね!!

 

(もちろん稼げている名の知れないバンドも、あると思います!)