ども17ライブという配信アプリで認証ライバーをしているNaNa榎戸です。
今回は、配信アプリのライバーが確定申告をする方法とどこまでが経費になるのかをご紹介します。
私はフリーランス4年目なので、年末が近づくと確定申告についての質問をいただく事が多いのでここにまとめておこうと思います!
今年の1月1日から12月31日までの課税金額を、翌年の2月16日から3月15日の間に申告する必要があります!
最近ライバーを始めて、今年分の確定申告を使用としている方は参考にしてみてください。
目次
ライバーは確定申告するべき?
ずばり、ライバーとして所得がある場合は確定申告はすべきです!
所得があるのに確定申告をしないと、罰則として無申告加算税などが課される場合があります。
ライバーを副業としてやっている方は、得た収入から経費を引いた額が20万円を超える方は確定申告をしなければなりません。(バイトや会社勤めしている方)
ライバーを本業としてライバーのみやっている方は、得た収入から経費を引いた額が38万円を超える場合に確定申告が必要です。
はじめて確定申告をするための人に説明しておきますと
- 収入:振り込まれたお金のこと
- 経費:ライバー業をするために使った金額
- 所得:収入ー経費=所得 (収入から経費を引いた額)
なので例えば年間で
年に100万円の収入があったとしても、経費で90万円つかっていたら所得は10万円となるので確定申告は必要ありません。(収入100万ー経費90万=所得10万)
けど配信アプリからの収入って、源泉徴収税を引かれてますよね。
経費がかかってたら、税金を治めすぎている場合があるので税金が戻ってくる場合があるので確定申告はやった方がお得だったりもします。
確定申告しなくてもやらなければいけない事がある!
じゃあ経費をたくさん使って、所得を減らし20万以下にして確定申告しなくていいや~~って思っている方!!
確定申告をしなくていい場合でも、ライバーとして収入がある場合もやらなきゃいけないことがあるので・・・
どうせなら確定申告したほうが良いです。
税務署から尋ねられた時に、どれだけ経費がかかったか説明できなければなりません!
ライバー業でかかった経費は帳簿を作成して最低5年は保管する必要があります。
どうせ手間が掛かるなら、引かれた税金が戻ってくることもあるし確定申告したほうが良いですね。
確定申告の手順
それでは確定申告の具体的な流れをご紹介します。
- 白色確定申告にするか青色確定申告にするか決める
- 確定申告ソフトに登録
- レシートや領収書を集めておく
- 2月3月頃に確定申告を提出
詳しく説明します。
①白色確定申告にするか青色確定申告にするか決める
確定申告には白色と青色の2種類があります。
簡単に言えば
白色の方が楽で、無料でできる確定申告ソフトも多いです。
一方青色は、開業届けなどの提出が必要で確定申告ソフトも有料になる場合が多いですが経費にできる額が増えたり税金が安くなる特典がついています。
ライブ配信で少ししか稼いでいない方は白色で良いかと。
たくさん稼いでるし経費もけっこう払っている方は青色確定申告が良いです。
ネットで検索すると青色は帳簿の知識が必要で、白色より難しいって言われていることがありますがそれは昔の話で確定申告ソフトを使えばどちらも簡単で変わりません。
白色確定申告のメリット&デメリット
- 事前に申請手続きをしなくても良い
- 無料で使える確定申告ソフトが多い
青色確定申告をするには事前に申請手続きが必要ですが、白色ならいりません。
また、無料でも使える便利な確定申告ソフトがあります。
- 特別控除されない
- 専従者の給料を全額経費として計上することができない
- 赤字の繰り越しができない
白色確定申告は青色確定申告と手間がほぼ変わらないのに、特別控除などの特典がありません。
赤字も繰り越せないので、青色の方がお得です。
青色確定申告のメリット&デメリット
- 儲けから65万円を差し引ける「青色申告特別控除」がある
- 赤字を3年間繰り越すことができる
- 事業を手伝っている家族への給料も経費にできる
青色確定申告をするには「所得税の青色申告承認申請書」と「個人事業の開業・廃業届出書」を提出する必要があります。
「開業届」は事業開始から1ヵ月以内に提出する必要があるんです!
しかし、これを知らず配信を初めて収益が出たって方は多いでしょう。
事業を始めたら開業届の提出は義務だそうですが、出さなくても特に罰則はなく怒られることもないのですが青色確定申告をするためには必要です。(サラリーマンの副業としての収益は「雑所得」となるので出す必要はない場合がある)
配信アプリをメイン収入として得ている方で、開業届を出し忘れている方は12月中に出せば2020年分も青色で確定申告できます。
開業届を1月に出したら2020年分は、白色で確定申告することになります。
面倒な分、青色は特典が多いです。
「青色申告特別控除」
青色確定申告は複式簿記で帳簿をつければ、無条件で65万円を儲けから差し引ける特典があります。(複式簿記はアプリやソフトで簡単にできる)
ただ翌年の3月15日までに確定申告を提出する必要があり、遅れてしまった場合は10万円の控除となってしまうので期日を守りましょう。
「純損失の繰越し控除」
経費がかさんで赤字になってしまった場合には、「純損失の繰越し控除」が受けれてその年の赤字は翌年以降の3年間に黒字が出ても相殺できます。
例えば今年の赤字が100万円だったとしても翌年が200万円の黒字だったら200-100万円に対する税金しか引かれません。
「青色専従者給与」
家族が事業を手伝っている場合、家族への給料を全額経費にできます。
原則として家族に払う給料は経費にできないのですが、青色申告なら税務署に届出をすれば配偶者や家族への給料も経費にすることができるのです。
ただ業務に見合った給料であることと、その業務についていることなどが条件になります。
白色申告にも最大86万円までなら儲けから控除できる「専従者控除」がありますが、青色は金額の上限がありません。
「少額減価償却の特例」
白色申告だとパソコンやカメラ、車、機材など1年以上使う10万円以上の備品は使用できる期間にわたり費用として計上する減額償却が必要ですが
青色申告している場合は30万円未満のものを購入した時は全額費用にすることができます。
白色よりも青色の方が早く費用として計上できるため税金が安くなるのです。
しかし、この制度を受けるためには資産の合計金額が年間300万円までという上限が定められています!
「家事按分」
自宅を仕事場としても使っている場合は、家賃や電気代など「家事関連費」を経費として計上できます。
しかし経費にあたるのは仕事として使ってる部分のみなので合理的な割合を用い「按分(あんぶん)」しましょう。
家賃や光熱費だけでなく車やガソリン代、保険料、インターネット代、スマホ料金なども家事按分できます。
②確定申告ソフトに登録
確定申告はソフトでやるのがおすすめです。
難しいことを考えずに、レシートをどんどん登録していくだけ。
私が使っているのはやよいの白色申告オンラインです。
白色は無料で使えます。
開業届を今月中に出せるのであれば、青色確定申告のがお得でしょう。
ただ青色の会計ソフトは有料になります(1年間は無料で使えます。)
他にも確定申告ソフトは色々ありますが、白色をするならわかりやすくて無料の弥生がおすすめです。
③レシートや領収書を集めてソフトに登録
青色だろうと白色だろうと、確定申告するためにレシートや領収書を集めておきます!
領収書じゃなくてもレシートでOKです。
ネットで購入した場合は、私は画面をスクショしてファイル保存してます。(本当は印刷して保管しなくてはいけないと言割れてるので、いつでも印刷できるように保存)
このレシートや領収書を税務署に提出すると思っている方が割といますが、違います!!
レシートや領収書の内容を会計ソフトに記入するだけで、レシートなどは提出しません!!
「じゃー捨てちゃっていいジャン!!!」
って思うかもしれませんが、万が一税務署から調査が入ったときにレシート達を見せないといけないので5年はとっておかなくてはなりません。
私は100円ショップのファイルを買ってきて、月ごとにまとめています。
人によっては経費の項目(交通費、接待交際費など)ごとに分けて保存している人もいるようです。
月ごとに領収書を溜めて月終わりにソフトに登録する癖を付ければ、確定申告をする年明けに焦らずに済みます。
箱に溜めておいた領収書を確定申告ソフトに入力して、入力したものをファイルに入れる。
そのファイルはただただ5年間保管します。
ライバーの経費にできるものとは?
配信で使うミキサーやケーブル、マイク、照明などは経費にできます。
楽器の演奏をしている方は、電池や弦なども経費。
食べ放題企画をして、食べたものも経費になりますね。
配信中にただお腹が空いてもぐもぐした食べ物に関しては、それにより売り上げを上げようとしたものではないからダメでしょう。(多分きっと)
マイイベントなどで、リスナーさんにプレゼントを用意した場合も経費にできます。
配信で売り上げ上げるために着たコスプレは経費になるけど、毎日配信でなんとなく着てる服に関してはグレーだろうという意見もあります。
ライバー業で売上をあげるために使ったものは「必要経費」になりますが、これは経費にできますよっていう明確な表などはありません。w
ライバー業に関係ないものや必要がないものは経費として認められないので注意です。
客観的に指摘された時に、これは事業にどういう理由で使ったかなど説明できるものが経費になると思っていたら良いかと思います。
④2月3月頃に確定申告を提出
確定申告ソフトに経費や収入を登録していくのは1月中に済ませておきます。
2月16日から3月15日の間に提出をします。
提出方法は以下の通りです。
- e-Taxで申告
- 住所地等の所轄税務署に郵送
- 住所地等の所轄税務署の受付に提出
- 税務署の時間外収受箱に投函
私は郵送で提出してます。
まとめ
- 1月1日から12月31日までの課税金額を、翌年の2月16日から3月15日の間に申告
- 白色確定申告と青色確定申告がある
- 確定申告ソフトを使えば楽
- レシートや領収書はとっておいてソフトに登録(レシートなどを税務署に提出はしない)
- 客観的に指摘された時に、これは事業にどういう理由で使ったかなど説明できるものが経費
ライバー業をしている方でそこそこに収益があったら確定申告をする必要があります。
そんなにない場合でも源泉徴収で引かれすぎている税金が戻ってくる可能性がある方は、是非確定申告をした方が良いです。
私は4年のフリーランス生活から経験として今回まとめましたが、プロではないのでこんな感じなんだなーと参考にして実際に確定申告する際には調べてみてください。w
私くらいならまだ自分で確定申告できちゃいます。
でも配信アプリでの収益が大きくなってきてしまった方、他の事業もある方はやっぱり税理士さんを雇う方が間違いはないと思います。
面倒なことはやってもらいたいってひとは税理士紹介ネットワーク
など使って税理士さんを雇うのも手でしょう。