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死体に群がり見る不思議・・40万人を動員した「ミイラ展」に行ってきた!

来場者数が40万人を突破した上野の国立科学博物館で行われている『特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて』に行ってきました!

世界中のミイラが43体集められ、各国により特徴の違うミイラを間近で見ることが出来ます。

平日の昼間でも凄く混んでいて、1体1体見るのはやや並びました。

髪の毛生えてたり歯や爪が確認できたり・・・どれも遺体なんだよなーと思うと不思議な気分です。

ミイラ達はまさか死後何千年後に40万人の未来人たちが自分の亡骸に行列を作るなんて思わず死んだだろうに・・・感慨深いぜ!!

今回は、そんな展示会の感想と見所をば~レビュー!

『特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて』見どころレビュー!

館内は撮影禁止でしたので、見てきたミイラをわたくしめのミラクルな語彙力で紹介していくとしましょうw

目の前に展示されているミイラの横には、モニターがありCTスキャンした時の映像や解説が流れています。

どんな製法で作られたミイラなのかわかったり、どんな病気を患っていたかもわかっちゃうんです。

人工的にミイラにされた場合と、たまたま自然とミイラとなった場合とがあってそれにより様子は異なります。

私も死後・・・ひょんなことからミイラ化して

「平成から令和時代の推定30代女性のミイラ。

一緒に発掘された装飾品から、身分は高くなく平民と思われる。

鎮痛剤をよく服用していたとみられ、偏頭痛持ちだったのであろう。」

なーんて、説明をつけられて未来人達に晒されたりして。

さすれば我が承認欲求は死してなお充たされていくことだろう・・・ 爆。

そんなことはいいとして、館内の見所を紹介しましょうね。

  • 第1章南北アメリカのミイラ
  • 第2章古代エジプトのミイラ
  • 第3章ヨーロッパのミイラ
  • 第4章オセアニアと東アジアのミイラ

展示物は上記のように分かれて展示されています。

南北アメリカのミイラ

足を交差させた女性のミイラがしょっぱなお目見え。

手の中には人間の乳歯が2つ握られていたことが明らかになっており謎です。

髪の毛も確認できて、ひゃ〜〜〜〜〜〜。

女性と2人の子供のミイラもありました。

歯や髪の毛が残っている女性の頭の下と腹の上に子供が確認できるんだけど、腹の上の子は後から置かれただろうとなっ。

ミイラになった際のことを想像するんだけど、腹の上の子は後に他人の子が置かれただけだったりしてw

そんな想像も楽しい。

 

また約7700年前には、チリの北部海岸の砂漠地帯に住んでいたチンチョーロ族が人工ミイラを作っていたそうな。

「遺体を保存し、生きているように訪問して敬う」って言う先祖崇拝だったそうですよ。

それらのミイラは布に包まれている状態です。

一見ただの荷物のように見えるのですが、CTスキャンの動画で中には体育座りのような感じでミイラが入っていることがわかります。

このような布につ包まれた人工ミイラは大量に見つかっているらしいんだけど、

盗賊により布が引き裂かれて顔が出てしまった女性のミイラがあり、「や〜ん」って表情に見えちょっ可愛く感じてしまいました。

 

また、子供や女性を生贄として捧げるために死ぬ2年前くらいからたくさん食べさせ豪華な服を着せて、ミイラにされたのもあり・・・残酷。

第2章古代エジプトのミイラ

ミイラと言えばエジプトって感じですよね。

想像通りのミイラがあります!

ピラミッドの黄金の棺に入れられた王様って感じ。

しかし最初はミイラ作りの手法は確立されておらず、時代とともに手法は進化してきたそうな。

ピラミッドの古代王国時代は、内臓を摘出して樹脂を浸したリネン布で遺体を覆う方法が取られるようになり。

なんと鼻から脳味噌を掻き出したんだと・・・

そんなゾンビ作りレシピ動画も紹介されていましたwww

一方、自然とミイラになる場合もあり砂漠に埋葬された死体は素早く乾燥するのでミイラになることもあったそうな。

 

私が最も興味深かったのは、動物のミイラ!!

ペットをミイラにしたり神々への捧げ物として、また人間のミイラの食べ物として作られたんだとか。

猫のミイラは包まれていて型しかわかりませんでしたが、

鳥のミイラがあり、毛の感じやクチバシがそのまま残ってました。

 

ミイラにするのは、死んでもなお魂が生き続けるから体も保存するって感じだそうですよ。

第3章ヨーロッパのミイラ

今回の展示会のポスターにもなっているオランダで発見された湿地遺体の「ウェーリンゲメン」がドーンとお目見え。

実物は人間の形をした古布って感じ・・・。

最初は男女だと思われていたけれど、どちらも男性だと発覚。

寄り添う感じ・・・ゲイかしら、友達、親子・・・?

なぜ一緒に埋葬されたのかは不明だそうです。

 

バラや十字架が施された頭蓋骨なんかも展示されていました。

まさにビジュアル系が好みそうな骸骨と薔薇のデザイン。

第4章オセアニアと東アジアのミイラ

オセアニアはミイラを作るには向かない高温多湿だけれど、複数のミイラ文化があったそうな。

しかし20世紀になってからはミイラ作りがされなくなり、その数は少ないんだとか。

ミイラでは無いけれど、亡くなった人の頭蓋骨に粘土をつけて生前の顔つきを再現したものがありました。

目に貝殻が埋め込まれててグロ・・・。

 

中国では自然なミイラは発見されているが、生前の姿を残すためのミイラ文化はほとんど無いそう。

 

そして我らの日本では、江戸時代の遺跡から自然にできたミイラが発見されており。

兄弟のミイラが2体座ってました。

剥げた頭にはやや毛が残り、顔が日本人だと言うのがわかるリアルさ・・・。

 

また自らミイラとなった「本草学者のミイラ」も座ってました。

「後世に機会があれば掘り出してみよ」と伝えて死に、掘り出したらまさにミイラ化大成功!!!!

って感じですね。

亡くなる直前に「柿の種子」を大量に摂取していることがわかっているそうなので、ミイラになりたい方は試してみては・・・爆

お土産にミイラはいかが!?

どこのエリアに展示されていたかは忘れてしまいましたが、

ミイラをお土産にする時代があったらしく・・・貴重なミイラをバラバラにして手だけとか売っていたことがあったそうですよ。

ミイラと言えど、死体・・・すごいですねw

 

この「ミイラ展」にもお土産コーナーがあります。

チンチョーロ族が作っていた布に巻かれているミイラのぬいぐるみが可愛かったですっwっw

まとめ

いろんなミイラがいたけれど、やっぱりリアルに感じたのは日本人のミイラでした。

ミイラって言うと胸の前で腕を組み包帯を巻かれて寝そべっている絵が浮かびますが、縮こまって座りってるもののが多くてイメージが覆されました。

 

これからは、ミイラの絵を書いて!!!

って言われることがあれば、チンチョーロ族の布に包んだミイラを書こうと思います。