先日、バンドメンバーとヴィレバンで待ち合わせた。
絵本が好きなもので、パラパラ可愛い本をあさってたのだけど、
そこで異彩を放ってて気になり手を伸ばしてしまったのが「おぞましい二人」という絵本。
何気なく開いた1ページ目から、
マジおぞましい!!!!
だけど、ページを開く手を止められなくて、
待ち合わせをしていた事も忘れて、
立ち読んでしまった。
中盤くらいまでページをめくったところでメンバーに声をかけられ我に返ったのだけれど、
続きが気になりネットで買ってしまいました。
表情のない絵も不気味で、家には置いておきたくない作品なんだけれど。
なんとも言えない嫌悪感を味わいたい人のためにご紹介します。
精神形成がまだ成されてない子供には是非とも読ませたくない本ですね!
おぞましいあらすじ
いきなり5歳の男の子が小動物を叩き殺してるところから始まる。
は?
んで、男の子は成人してからはポルノ本を万引きするようになる。
一方、酒浸りの両親の元に生まれた女の子は成人してから装身具売りの職に就いたのだけれどすぐ壊れるように細工をする。
地味に嫌な奴ww
この男女は似た者同士だということで交際することとなり、殺人映画などを好んで見るようになる。
一緒に暮らし始めると、一生の仕事として殺人を数ヶ月かけて計画。
1人の子供を家に誘い、一晩かけて殺害し土に埋める。
翌朝、つつましい食事をし子供の写真をアルバムに収めた。
その後も数年かけて3人の子供を殺す。
後に殺した子供の写真を男が落としてしまい、罪がバレて裁判にかけられる。
もちろん有罪だけれど、精神疾患ということで精神病院に入れられ2人はバラバラになった。
男は肺炎で40代で死に、女は壁のシミを舐めながら80歳まで生きた。
ちゃんちゃん。
え?
実際にあった事件が元になっている。
「おぞましい二人」は、1963年〜1965年にイギリスで起きた「ムーアズ殺人事件」が元となっています。
10歳から17歳の少年少女5名が殺害された事件で、少なくとも4名は性的暴行を受けていたという連続殺人事件。
犯人はイアン・ブレイディ(Ian Brady)とマイラ・ヒンドリー(Myra Hindley)という男女で、絵本の通り恋人となって殺人を繰り返します。
性的暴行の様子を写真やテープに収めたりしているおぞましさ。
殺害が発覚したのは絵本とは違い、
ヒンドリーの妹の夫がブレイディに呼ばれて1人の殺害に加担しその後警察に通報したことで2人は逮捕された。
裁判の結果、二人は終身刑に。
ヒンドリーは「自分は既に更生している」と幾度も訴えたが、獄中にて60歳で死亡。
ブレイディは精神疾患ということで、アシュワース高度保安病院に入院。
「絶対に釈放されたくはない」「死なせてくれ」と繰り返し、2017年に79歳で死亡。
「幼い頃から暴力を受け続けて屈折した女」と「サディスト嗜好のサイコパス男」の連続殺人事件でした。
おぞましい。。。
自ら嫌な気分になりたくなったりして。
読むと、
あぁ、、、、とテンションがガタ落ちするんだけど。
何度か見返してしまう作品。
人間はたまに嫌な気分になりたくなるのかもしれません?
子供には怖いから読ませたくないのではなく、悪影響にならないよう読ませたくないですね。
この作品を美しいなどと感じてしまったらヤバイでしょうw
ただ表情のないおぞましい絵に、どこか惹かれるところはある。
子供が死ぬ作品ばっかり描いてる作者ヤバスギィ!!
「おぞましい二人」を手にした時には何かの問題提起か、教訓的なものがあるのかと思ったのですが。
読み終えてみると、わからない!
ただただおぞましさが、たんたんと書かれている。
こんなおぞましい作品を産んだ作者、どんな奴やねーーん!!
と調べてみました。
すると、イギリスではなくアメリカの絵本作家エドワード・ゴーリーでした。
細い線で執拗に描かれたモノクロームの質感をしたイラストが芸術性が高いとして、世界各国で称賛と支持を受けている大人のための絵本作家らしい。
他の作品もチェックしてみましたが、
どれもおぞましいぞ!!!www
「不幸な子供」は、不幸すぎてエグい!!!!
「敬虔な幼子」は、エグさは弱いけど子供が死ぬし。
一番ヤバいのは、
「ギャシュリークラムのちびっ子たち または 遠出のあとで」。
AからZの名前の子供達が死ぬ瞬間がたんたんと描かれてて
Aはエイミー、階段落ち
Bはベイジー、熊にやられた
Cはクララ、やつれおとろえ
、、、
的な。
ヤバすぎーーー。w
26通りの死に方。
なんでー!?
どの作品も子供が死んでばっかりやんけー!!!と。
でもね、
そんな感じに彼の作品を漁ってたら、ファンになってる自分に気づき。
心を荒らされるけど、何が惹き付けるのでしょう。
やっぱ人間、綺麗なものばかり見てるとたまにはエグい気分を味わいたくなるのかもしれませんね。
あとは、絵が確かに魅力的。
これらの作品に
嫌悪感を抱かなかった人はサイコパスの素質があるかもしれません。爆