画像:http://eiga.com/movie/87313/
横浜生まれの日系アメリカ人禅僧のヘンリ・ミトワを追ったドキュメンタリー映画「禅と骨」の試写会に行ってきました!!
深い!!!!!!
STORY
『ヨコハマメリー』監督、11年ぶりの長編ドキュメンタリー『禅と骨』予告編
京都嵐山・天龍寺。世界遺産にも登録されているこの名刹に、一風変わった禅僧がいた。名はヘンリ・ミトワ。1918年、横浜でアメリカ人の父と新橋の芸者だった母の間に生まれた日系アメリカ人である。1940年、単身渡米。戦時中は敵性外国人として、日系人強制収容所で過ごした。戦後、ロサンゼルスで幸せな家庭を築き、1961年、帰国。時代の波に翻弄されながらも、日本文化をこよなく愛し、茶道・陶芸・文筆にも優れた才能を発揮したヘンリは、古都の多彩な文化人や財界人に囲まれ、悠々自適の晩年を楽しむ…はずだった。
「“赤い靴”をモチーフにした映画を作りたい!」、80歳を目前に突如、追い求めた夢によって、家族や周辺の人々を巻き込み、彼が築き上げてきた“青い目の文化人”という地位から大きく逸脱していく…。
引用:映画『禅と骨 Zen and Bones』公式サイト| 解 説 |
CAST
この映画は、ドラマとアニメとで構成されたドキュメンタリーでした。
ドラマパートの主演は、ウエンツ瑛士が若き日のヘンリ。
その他、余貴美子、永瀬正敏、佐野史郎、緒川たまき、利重剛など豪華な出演陣でした。
ナレーションは母の好きな、仲村トオル!
いい声だっ。
音楽は、エディ藩、横山剣、大西順子、岸野雄一、野宮真貴、コモエスタ八重樫などが劇中音楽、挿入歌、エンディング曲などで参加してます!
アニメパートの原案は今日マチ子。
感想
なんか凄いものを見たなって感じです。
途中ドラマやアニメーションを挟みますが、まさにドキュメンタリー。
タイトルは「禅と骨」ですが、見た感想としては、「禅」よりも「骨」に重きが置かれてるように感じました。
禅の道を問うような話なのかと思ったら全然違くて、日本文化に執着することで母への贖罪をする、そのために家族を巻き込むハーフお爺ちゃんのドキュメンタリーって感じを受けました。
戦時中は、アメリカと日本のハーフとして生まれてしまうと、どちらの国でも受け入れて貰えないんですもんね。
そんなリアルな一生を見ました。
家族は一緒がいい。
今まで知らなかった知識をも知ることができましたよ!
戦時中アメリカには、「日本人収容所」というのがあったんですって!
まー戦時中だしありそうなものだけど、知らなかったので、そーかぁーって思いました。
うちのお婆ちゃんは98歳なので、ヘンリミトワさんとそう変わらない歳なんですよね。
私は戦争をお婆ちゃんから聞けた世代です。
お婆ちゃんは旦那さんをサイパン島で亡くしているし、戦争中に届いたという一部黒塗りの手紙を小学生の頃に見せて貰ったことがあります。(私のお爺ちゃんとは戦後結婚)
あの頃の私は幼すぎて、手紙の意味も、黒い意味も、てか誰の話なんだ?って感じでよくわからなかったので、そんなわからないだろう私に見せてたお婆ちゃんの気持ちも分からなかったので。
今になって、話を聞いておきたいなと、映画を見てなんか思ったのでした!!
※映画のテーマは戦争ではありません!
トークショー
上映後に、中村高寛監督、「朝まで生テレビ」などでお馴染みのジャーナリスト田原総一郎さん、作家で監督もしている森達也さんのトークショーがありました!
そこで中村監督が、この映画を作るに至った経緯を語っていたのだけれど、初対面でヘンリミトワさんからいきなり怒られたらしい。
なのにどうして頼まれて映画を、引き受けようと思ったのか聞かれると、
「禅僧なのに発狂してて面白いと思った。」
的な事を語っていて、なるほどなーって納得。
本作を見ながら、禅僧なのにこんな欲深くていいの!?って私は思ってたので、なんか、なるほどな笑
禅って欲を失くすものじゃないらしい。
なんかそんな感じでした笑。
まとめ
「禅と骨」
9月2日
- ポレポレ東中野
- キネカ大森
- 横浜ニューテアトル
の三ヶ所で公開です!!
横浜の人は見たら楽しめると思います。
禅に興味があるって人はちょっと違うかも!
でも、凄い人間臭くて、深い人生を見れます。
エンディング曲の、クレイジーケンバンドの横山剣さんが歌う「骨まで愛して」がまさに合ってました!!!
前作の「ヨコハマメリー」も評判が高いらしい!
中村高寛 監督の以前の作品「ヨコハマメリー」は見たことないのですが、良いらしいんですよね。
レンタルビデオ屋さんでバイトしてた時に、気にはなったものの、なんかジャケットが怖くて手を出してなかったのです。
見てみようかなー!!
ヘンリ・ミトワさんの本